
縁あって、お知り合いの方から、宮古島の麻炭(その名の通り、麻の炭)を教えて頂きました!
麻の炭は多孔質性で、竹炭や備長炭に比べると柔らかく、手でも簡単に砕けることが出来ます。なので、比較的粒子が細かく、建築材料(しっくいなど)に混ぜられたり、工業製品(シリコンなどに混ぜて成型)に使えたりするそうです。
壁などの内装材に使うと、とても気持ちの良い空間になるような予感がして・・・(壁は表面積が広いですから)、早速にパウダーを頂き、ひとまずは、おきまりの団子にしてみました!!
練っている途中に、お客様が来られ、真っ黒の手で対応したり・・・。少しハプニングがありましたが、姥桜(京都のお菓子)に似た、黒い麻炭団子が出来上がりました!!
しばらくは事務所に置いて効能を確かめたいと思います♪

鎌倉 由比ヶ浜で見かけた、境界杭。道路と敷地の境界に埋め込まれています!
なんて素敵な・・・。
これは、「笹竜胆紋」といって、清和源氏のシンボルとされ、源頼朝の紋であったともいわれてるみたいです!
とはいえ、あちらこちらに、この紋の入った杭が埋めこれています。さりげないけど粋な、鎌倉の神髄だな〜、と思いました!

京都 二条城のマルシェノグチさんから嬉しいお知らせが届きました!
2015年京都手帳に!掲載されました!!
お野菜も美味しいし果物も美味しい。
私は毎週、お野菜配達便にお世話になっています♪
特に一本売りのバナナは一押し!です。一度食べたらやめられない!!ハマること請け合いです!!

堺町錦のビルヂングリノベーション工事が始まりました!
掘削していると、出てくる出てくる。古い礎石や配管・・・。図面上の位置のままは、なかなか柱が立ちませぬ・・・。
現場ではやっさもっさ。
さぁ、どんな風に化けてくれるのでしょう〜〜〜♪

デザインしたお店に、お客様で行くのは、実は、とても楽しいです。
設計中、工事中とはうって変わって、そこは、オーナー様の空間になっています。
(設計中や工事中は、自身の頭の中で出来上がっている空間であったり、大工さんとの共同作業中の空間であったりするのです!)
意外なお使い方が見えたり、実は、ここが一番良いよな〜、という部分を発見したり・・・。
おてらカフェさんは、そう言う意味では、本当に「落ち着く」空間です。
これは、店主さんやオーナー様、常連さんたちがお作りになったもの。床や壁、イスやテーブル、全てが「心にしっくりと落ち着く」雰囲気を醸し出しています!

プチ写経の後は、お待ちかね!スイーツタイムです。
鎌倉ではなかなか手に入らないと噂の「美鈴」さんの生菓子です!
見た目もお味も素晴らしい!美味しいコーヒーと一緒に、至極の時間です〜〜!
鎌倉おてらカフェ■http://co-trip.jp/article/8150

昨年9月に竣工しオープンした、鎌倉おてらカフェ。
ようやく一年経って、プチ写経に行けました!!
天主であり、僧侶である岩崎さんのご指導のもと、写経の心得や作法などを教えて頂き、「願生偈(がんしょうげ)」の4行を写経しました!!

文字をなぞれる写経です!でも、本当に、一字一字、緊張して書きました。
仏の本願力を観ずるに、遇(もうお)うて空しく過ぎたる者なし。
能く速やかに功徳の大宝海を、満足せしむ。
ありがとうございました。

堺町錦のビルヂングリノベーションが始まりました。
ロケーションはバッチリ☆これから、京町家風のビルヂングに生まれ変わる・・・、工事です!
テナントにご興味がある方はご連絡お待ちしています♪

耐震診断、行ってきました。
夷川通りに面するお店作りの町家です。
通り庭には、黒レンガ製のおくどさんが残っていました。以前の借り主様が、整理されるときにお釜を処分してしまわれた、とのこと。
でも、まだまだ現役で使えそうなおくどさんです☆
耐震診断をして、合理的な耐震補強の改修が出来れば見違えるようになります♪

耐震診断、最近よくやっています。
長い間空家だった町家を、何とか活用できないか・・・、とお考えの方が多い証拠だと思います。
京町家は、メンテナンスをして可愛がってあげると本当に京都市が誇る大切な資産になります。
反対に、空き家のまま放っておいて朽ちるだけ朽ちてしまうと、マイナスの資産に様変わりしてしまいます。
私たちがしている耐震診断は、直接的に改修につながったり、テナントさんが付いたりするものではありません。ですが、オーナー様の意識を確認したりご自身の資産のすばらしさの再確認になったり・・・、と、京町家や古い建物の保存・再生への意識向上へつながっていくと思います!
町家を改修してお店にしたり、おうちカフェにしたり、地域の集いの拠点にしたり・・・。
使い方は様々です!
本日も、耐震診断。現場に行ってきますっ!

久方ぶりの読書感想文です^^
私の読書好みを良くご存じのお世話になっている方が、安部龍太郎著「等伯」上下巻を貸して下さいました。
京都にまつわる、秀吉〜家康に好まれた襖絵師「長谷川等伯」の半生をつづった傑作です。
実は・・・、最後まで読み切っていません。最後数ページを残したままです。
というのも、これを読み切ってしまうと、ひょっとしたら等伯が亡くなるのではないか、とか、等伯とお別れしてしまうことになるのではないか、等と考えてしまって、寂しくなって、読み切ってしまえないのです・・・。(何とも情けないですが)
それほどに、素晴らしい豊かな世界に引き込んでくれる作品でした。(読み切っていないのでまだ過去形にはできませんがっ!!!)
石川・能登に生まれた長谷川信春(等伯)。武家の出身ながら、絵の才能と次男坊だったこともあり、絵仏師・染め物師の長谷川家に養子に出されます。その辺りから物語は始まります。
壮絶な半生。狩野派をもしのぐ勢いを見せた長谷川派 当主。武家の出身であるがための苦悩と情熱。
さぞや、ドラマチックで大胆な小説・・・、と思いきや、静かで淡々として、感情の起伏にまかせた記述など殆どなく・・・。物語がドラマチックに展開すればするほど、物語の口調は淡々と静かになっていく感じがします。
抑えられた、計算されつくした日本語の文章。
出身地の能登半島の松林の情景がそのまま文体となっているような、静かで美しい日本語の固まりのような小説でした。
その静かな美しさが、逆に信春(等伯)の熱い情熱を引き立たせているようです。
読み進めていくうちに、白い襖(文体)に、赤い信春(物語)を描いていっているような、本当にきれいな小説でした。
生涯を現役でひたすらに絵画への情熱を煮えたぎらせた等伯。決して妥協は許さず、自身の感性に正直でまっすぐに自分へ向かった芸術家。
当時は、権力者へのお抱え的な絵師が多かったのではないかと推測するにあたっても、等伯の異質性、技術ではなく「芸術」へ向かった思考は激しく情熱的です。
私自身への問いかけでもあるかのような生涯に、等伯に終わりが来て欲しくない、いつまでも突き進んでいて欲しい、そんな思いにさせてくれました。
秋、京都にはたくさんの等伯作品があります。由来を知り、その生涯を垣間見ながら作品を鑑賞出来ることに喜びと感謝をしております。